某匿名掲示板の誹謗中傷に対する、発信者情報開示請求訴訟、慰謝料請求訴訟の件。
弁護士さんや裁判など、私には縁がないと思っていたのですが…。
人生、何があるかわからないですね(^_^;)
という事で、横浜地方裁判所に、発信者情報開示請求訴訟、慰謝料請求訴訟を行いました。
裁判の方ですが、ざっくりと説明すると、「17条決定」と呼ばれる形で全てが決着しました。
訴訟から調停へ裁判官が手続きを移し、そこで「この内容で和解しなさい」と示したものになります。双方異議を述べなかったので、この内容で和解が成立した…という扱いです。
「決定」は確定すると、判決と同じ効力を有し、強制執行なども可能になります。
裁判まわり、一通り決着しましたので、何故裁判をする事になったのか? まずはその経緯をご説明させていただきます。
◇事の経緯
ろんぐらいだぁす!のアニメが始まった頃から、某匿名掲示板に根拠のない悪口…個人的な誹謗中傷をずーっと書き込まれています。もう5年ぐらいになりますでしょうか。
いろんなタイプの悪口が投稿されていて、笑えるものも多いです。
・大洗で新年会をやった時に、その事を大洗組と呼び、悪口が書き込まれる。
・講談社から『ろんぐらいだぁす!』の担当編集を外された事に反抗した。
・利益の上がらないツーリングガイドを刊行するなと言われた。
・ツーリングガイドの件でブルベ界の一部と決裂した。
・舞台の一つになった中華店と決裂した。
・タイトル名の権利が取れずに、タイトル名を変更した。
などなど。どれもなかなか面白い内容です。
そんな中、2020年7月5日、某匿名掲示板に、私・いしこうに対する誹謗中傷が投稿されました。
今までは、みんな馬鹿な事書いてるなーと笑ってスルーしていたのですが、スルーするには度を越した内容であった為、その投稿に対する発信者情報開示請求訴訟、慰謝料請求訴訟を行いました。
◇何を書き込まれたのか?
書き込まれた内容としては、
「経費を不正に使用し(私用に使い)、懲戒解雇同然で一迅社を追い出された」
です。
たいていの事は笑ってスルーしますが、流石にこれは見過ごせないなと思いました。
何故かというと、私はアニメのDVD、Blu-rayのコメンタリーや、イベントでのトークショウなど。『ろんぐらいだぁす!』『ろんぐらいだぁすとーりーず!』関連の商品やイベントなどに、担当編集・いしこう、または石井宏一として出演をしています。
またその事はSNSでもオープンにしているので、いしこう=石井宏一という事は明らかです。
以上の事から、今回の誹謗中傷の投稿は、私個人の信用問題、社会的地位を侵害する投稿であると判断しました。
※因みに『ろんぐらいだぁす!』に関しては、一迅社時代のロケハン費用は全て自腹、チームカー制作費用も自腹、デモバイク制作費用も自腹で行っています。
※一迅社を退職するさい、残業が多すぎるとは言われましたが、経費の使用に関して注意された事は一度もありません。
※ブシロードに転職してからは『ろんぐらいだぁすとーりーず!』のロケハン費用は会社で出していただいています。
※現在新しいデモバイクをオーダーしていますが、これは当然自腹です(笑)。
◇どういう対応をしたか
弁護士さんに、匿名掲示板に投稿された誹謗中傷の投稿に関しての相談をしました。
その後…。
匿名掲示板にIPアドレスなどの情報開示請求
↓
IPアドレスから携帯電話会社が判明
↓
携帯電話会社に情報開示請求
↓
携帯電話会社からプロバイダが判明
↓
プロバイダに発信者の情報開示請求
↓
プロバイダが情報開示
↓
情報開示された人物と裁判
こんな流れで順序立てて各対応をし、最後に誹謗中傷の投稿を行った本人と裁判をした…という流れです。
弁護士さんに依頼をしてから判決が出るまでに1年かかりました。
裁判は時間がかかると聞いていましたが、本当に時間がかかりますね(^_^;)
◇まとめ
匿名掲示板への投稿は、しかるべき手続きをすれば情報は開示されますので、好き勝手に書き込みができる場所ではありません。その事をしっかりと認識するべきだと思います。
しかしこの人はなんでこんな書き込みをしたのか、未だに理由が不明なんですよね。一体何がしたかったのか。まぁ今更どうでもいいですけど。
因みに裁判資料の書類に、
「いしこう=石井宏一と証明するのに、一迅社から月刊ブシロードに移籍した者が他にいる可能性を否定できない」
とか書いてあって、弁護する為とはいえ、こんな屁理屈を並べなきゃいけない弁護士さんって大変だなと思いました(笑)。